2012年3月12日月曜日

東日本大震災から1年

2011年3月11日午後2時46分、シアトルは10日夜だったが、CNNから流れてくる大地震直後に東日本の太平洋岸を襲った津波の惨状を呆然と見ていたのを記憶している。あれから1年。

この日、シアトルでも震災関連の追悼・復興支援イベントが行われた。雨の予報だったが、実際は曇りがちだが雨が降らなくてよかった。

シアトルセンターの会場では午前10時、琴の音色とともに開始、その後、地元のソプラノ歌手田形さんが登場。僕自身、昨年5月の復興支援イベントで聞いて以来。「千と千尋の神隠し」の主題歌「いつも何度でも」を日本語で、続いて「千の風になって」を英語・日本語で熱唱され、少しじんと来た。

震災直後から被災地に入って支援を行っているシアトルのNGO Peace Winds AmericaやシアトルYMCAによるプレゼンでは、被災者に寄り添い、漁業など被災地の産業復興支援(Peace Winds)や、被災した子供たちへの支援(YMCA)など、行政の手の届きにくいところにきめ細やかに対応している様子がよくわかった。今後ともこういった団体の息の長い活動が必要。

12時からは、かつての炭鉱閉鎖後の地域活性化や雇用確保を目的にできたレジャー施設が、震災で被災し、原発から50キロ圏にある中で再オープンするまでの苦悩を描いたドキュメント映画を見た。

数年前に映画化されたフラダンスチーム、「フラガール」たちが、壊れた施設が再オープンまでの間、全国行脚する姿や、第一原発から2キロ圏内が出身のフラガールズの副リーダーの生きざまがJakeのウクレレの音色とともに流れてきて、見ててこれもじんときた。

2時からKobe Bell前で行われた追悼式、各界代表者のあいさつの後、2時46分を迎えた。1分間黙とうを捧げた後、順番に鐘をついた。それにしてもこの日の屋外は風もきつく寒かったなあ。

夜はダウンタウンのベナロヤホールでのコンサート Winds for Hopeに行った。被災して楽器を失った被災地の子供たちに新しい楽器をプレゼントするための資金を募るこのコンサート。演奏者たちの被災地の復興に対する思いも聞けて、すばらしいコンサートだった。


今日からDaylight Saving Timeが始まり、午前1時59分の次は午前3時、1時間繰り上がった。たった1時間といいつつ、何か損した気分。この日の会場でも、目覚まし時計の針を進めるのを忘れてて遅刻してきた人とかもいて、少し話題になってた。

Peace Windsのプレゼン

Kobe Bell前の追悼式には数百人が参加
順番に鐘をついた。

コンサート開始直前 @ ベナロヤホール