19世紀後半のフランスから理想郷をめざして南太平洋(ボリネシア)の仏領タヒチにむかったゴーギャン。でもその地はすでに西洋文明に毒され、彼の理想郷ではなく、また貧困や病気で数年でフランスに帰国。
フランスでアトリエを構えるが絵が売れず、すでに居場所もなく、再度タヒチに戻るが、結局、貧困と病気で彼にとっての理想郷ではなかったようだ。最期は辺鄙な島で生涯を終えるが、絵画自体は死後評価される。
タヒチの絵画はどれも黄色の色彩が特徴、同時期のゴッポの「ひまわり」と同様、特徴ある黄色の色彩は一度見ると忘れられない。
ボリネシアの彫刻や絵画も特徴的で、ゴーキャンの到着した19世紀には、ネイティブの人口も1割に減り、固有文化も廃れてしまっていたとのことだが、それぞれの作品と交互に見ることができた。
館内は撮影禁止。入口の赤い大きな看板を撮ってみた。
ちょうど見終えた頃には、長蛇の列が。早めに行ってよかった。