2年前の夏、友人たちがデナリにキャンプに行くのを聞いて、自分もアメリカにいる間に行きたいと思っていた。
マッキンリーと言えば、僕の出身県 兵庫県出身の冒険家 植村直己さんが登頂後行方不明になった山。当時、その山の名前とアラスカにある6,000m級の山とだけは漠然と記憶していた。
デナリはアンカレジから北に382km。公園内には州道から西に1本道(約90マイル)が走っているが、自然保護のため、14.8マイル以降先に行くには、シャトルバスを予約して行くしかない。
前日、朝6時台出発のバスを予約し、マッキンリーが間近に臨めるワンダーレイク(Wonder Lake)まで片道約85マイルを6時間かけて行った。
バスはまだ薄暗い中、ほぼ定刻どおり州道沿いのホテル前を出発、女性の運転手兼ガイドの案内で西に進んで行った。道の両側はすでに赤や黄色に色づいた植物できれいだった。
ムースや羊さらにクマが道の両側の遥か先にいて、乗客がストップと発すると停車、しばし写真タイム。
何度かトイレ休憩もはさみ、マッキンリーが遠くにはっきり見えるストーニーヒル(Stony Hill、61マイル地点)に着いたのは午前11時前。
運転手兼ガイドさんの説明では、マッキンリーは太平洋側から押し寄せる雲の影響で、年間訪問者の約3割しか見れないとのこと。
乗客に交じってバスの運転手さんもカメラ持参、目が合って写真を撮ってほしいと言われ、応じた後、毎日この路線を運転しているが、こんな天気よかったのはめずらしいとのコメント。
バスはさらに奥に進み始めた。果たして山の天気は変わりやすい。15分ほど走りビジターセンター展望台に着いた頃には、それまで青かった山の背景が雲で白くなってしまった。
それからさらに1時間ほど進み目的地ワンダーレイクに。昼の時間で逆光ぎみなのと雲の影響で背景が白くなってしまった。しかし、マッキンリー自体はくっきり見え、ホントラッキーだった。
帰りもほぼ6時間の道のり、徐々に雲が多く寒くなってきた。だがこれだけきれいにマッキンリーが見えてガイドさんはじめみんな満足感大な感じだった。
赤や黄色に色づいた木々の中を通り過ぎて行く。
ムース(Moose)登場
ここから先はバスでしかいけない。@Savage River
東の入口方面を臨む。朝日が出てきた。
鮮やかな色の谷
崖の下には羊(Dall Sheep)がいねむり?
風がきつい
アラスカ山脈の山々。
山の後ろ側の太平洋からの雲で空の色が悪い。
グリズリーベア(Grizzly Bear)発見。
ブラックイーグル(Black Eagle)。うまく撮れた。
マッキンリーが見えた。しかも背景は青空
Stony Hillからの眺め。
東からの雲でSouth Peakの方が消えかけ。
ワンダーレイクから見たマッキンリー
写っているのはNorth Peakの北壁
翌日朝8時過ぎ。Savage River Camp Site近くで。
雲が少しかかっているが、マッキンリーに朝日が反射してきれい。