2011年6月14日火曜日

吉田潤喜氏チャリティ講演会、「ノルウェーの森」、Mt.Si hiking、Red Sun Rising Charity Concert

相変わらずシアトルの天気はめまぐるしく変わる。雨だったと思うとすぐに快晴。またその逆も。

10日(金)夜、友人が主催する吉田ソース会長のチャリティ講演会と食事会に行った。

吉田会長自身、東日本大震災直後に10万ドルをポンと寄付。
これまでの人生を振り返り、渡米後の苦労、会社を起こしてから4度の破産危機を乗り切り、2005年Newsweek日本版の「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれたり、2010年、日米の親交への貢献が認められ日本の外務大臣賞を受賞されたり、まさに波乱万丈のサクセスストーリー、「アメリカンドリームの体現者」といわれる所以だ。

約2時間の講演会も原稿なし、あふれんばかりのエピソードが次から次へと。
一貫しているのが、「追いつめられ選択の余地がない中で事業を進めており、そういう状況だと力が余計に出る。素人だから思い切ったことができる。」「迷いが生じた時点ですでに逃げている。」「常に周りに怒りをぶつけ、妥協しない。」「進めば必ず道が開ける。誰か手を差し伸べてくれる。」ということ。

人それぞれで思い当ることはあるはず。日頃の生き方、考え方を見つめるいい機会だった。

二次会の30人限定での食事会は近くの中華料理店に場所を移して行われた。会長自身テーブルを回り一人一人と歓談されたり、参加者同士のネットワーキングが行われた。


11日(土)は曇り後晴れ。
キャピトルヒルの映画館に、昨年日本で公開された村上春樹の「ノルウェーの森」を見に行った。

先月19日から今月12日(日)まで、恒例の「シアトル国際映画祭」(SIFF : Seattle International Film Festival)が開催された。今年で37年目、過去最高の74か国、441本の映画が、シアトルエリアの映画館で連日開催された。日本映画もこの「ノルウェーの森」を含め、今年は3本上映された。

約20年前に赤と緑のハードカバーの原作を読んだが、あらすじもすでにうろ覚え状態。昨年、日本で公開された際、ロケ地として使われた兵庫県中部の高原や北部の海岸に観光客が訪れているとの記事を思い出した。

ベトナム出身の監督の作品、例えば高原で二人が歩く散歩のシーンの映像の撮り方などに、日本人監督とは違う特徴を感じたが、限られた上映時間の中で、必ずしもストーリーが網羅されていない感じがした。終了後、ピザをかじりながら映画談義に盛り上がった。


12日(日)、朝から天気がいい。この日、シアトルから30マイル東のNorth BendにあるMt.Siにハイキングに行った。高さ4,000ft(1,200m)の山を2時間弱で登る。最後、勾配のきつい岩山をよじ登った。晴れてはいるが、上空少し雲が出て、シアトルのまちはうっすら見える程度。眼下にはNorth Bendや山々がはっきり見えた。
シアトル近辺にはたくさんのハイキングコースがあり、今年の夏、できるだけ登りたいと思う。

シアトルに戻り、夜はアパート近くのライブハウス「クロコダイル」で開かれた東日本大震災関連のチャリティコンサート「Red Sun Rising」に立ち寄った。和太鼓の演奏に始まり、何組かの演奏の後、友人のベリーダンスも見れた。


13日(月)、友人の招待で今年2度目の野球観戦に行く。対戦相手は、ロサンゼルス・エンジェルス。5月、過去10年で月間打率が最低だったイチローが2本ヒットを打ち、盗塁も決め、途中まではリードしていたが、エンジェルスの4番バッターの決勝ホームランで終わってみれば3-6で完敗。

10日(金)中華料理店での食事会の冒頭、あいさつをする吉田会長

11日(土)、会場のキャピトルヒルのEgyptian Theaterは満員。
当日チケットも売り切れで入れなかった人も。

North BendのまちからMt.Siを臨む。真ん中の岩場を上まで登る。

頂上付近の岩場を臨む。

山頂から眼下を見る。

こういう急こう配の岩場を登り降りする。

「Red Sun Rising」チャリティコンサート@クロコダイル

ベリーダンス、妖艶で最高!!

 この日、レフト側の2階席から観戦

打率.286.まだまだ本調子ではないイチロー。


2011年6月8日水曜日

National Parkめぐり(7) コロラド川の2つのダム

5月に訪れたアリゾナ、ユタ、カリフォルニアの国立公園めぐりの最終回で、コロラド川。

ラスベガスから南東48キロのアリゾナとネバダの州境にあるフーバーダム。
1931年に工事が開始され、4年後に完成。高さ223m、長さ380mで72階建てのビルに相当、ミード湖もアメリカ一の人造湖で周長が885kmもある。

フーバーダムの堤頂は国道だが、道路が狭いので、昨年、新しい橋が完成。ダムを見る前にまず、その橋からダムを見学。橋もかなり高い所を通っており、当日風もきつかった。

ダムの内部や発電施設が見れるツアー(30ドル)に参加。ダムはテロ対象物なので、入口は空港並みにチェックされた。長いエレベータで下まで降り、発電施設や導管を見学。内部通路はひんやり。

その上流に位置するグレンキャニオン・ダムと人造湖のパウエル湖。
1956年から9年かかり、ダムの高さ216m、長さ475mでフーバーダムに次ぐ規模。
このダムは、下流のミード湖の湖底がコロラド川の土砂で埋まりかけていたので、上流に新たに造ったもので、このため、グランドキャニオンよりきれいといわれていたグレンキャニオンが湖底に沈んでしまったそうだ。

このダムの建設のためにできたページという町で2泊して、先に取りあげたAntelope Canyonを見学した。
このダムもフーバーダム以上にセキュリティが厳しく、ツアーでは財布、時計、カメラ、水のみでかばんもダメ!1時間ツアーで5ドル、ちょうどよかった。

今回のグランドキャニオン周辺を回って、長い年月をかけて自然のつくりあげたものに触れて改めて感動するとともに、規模のすごさに驚くばかりだった。

新しくできた国道の橋から見たフーバーダムとミード湖

フーバーダム側から見た昨年完成した新しい国道の橋

ダムの貯水口から発電施設に向かう導管

ダムの発電施設

グレンキャニオンダムとパウエル湖

水位が低いパウエル湖

グレンキャニオンダムの少し下流にあるホースシューベンド
(Horseshoe Bend)。はるか下の水面にボートが見える。

グランドキャニオンの上流に位置するMaeble Canyon。
グランドキャニオンの南と北を車で移動するにはこの橋を渡る必要あり。
このあたりが一番コロラド川の流れがゆるやかで昔から渡しがあったそうだ。

2011年6月7日火曜日

National Parkめぐり(6)Antelope Canyon

国立公園めぐり、今回も国立公園ではないが、ちょうど国立公園が集まるGrand Circleと呼ばれるエリアの中心に位置するLake Powellに隣接するAntelope Canyon.

幅の狭さと幻想的な造形で知られる砂岩の峡谷は、Lake Powellに流れ込む支流の鉄砲水によって浸食されてできたとのこと。

人造湖Lake Powellに近接するまち Pageからほど近いところに位置する峡谷、まずlowerの方に。
入場料20ドルとナバホ居留地へ入る費用6ドル、合計26ドルを支払う。

入口からは普段は枯れた河川敷(dry creek)が見える。しばらく歩くとその乾いた川の岩の隙間からツアーの観光客が入っていった。梯子を降りると、岩肌が渦巻き状に削られた幻想的な造形が続き、シャッターを切り続けた。

1時間のツアー。ナバホのガイドさんが説明してくれ、途中で伝統の笛を吹き、雰囲気を盛り上げてくれた。

このツアーの影響で、upperがどんなものか一層みたくなった。lowerと違い、ツアーでしかいけないこともより一層気持ちが高まったので、さっそくツアー(32ドル)に申し込む。

ガイドブックによれば、upperの方は洞窟の地面に日が届くのは正午前後の短い間だけとの書き込みがあったので、ツアーも11:30からにする。

荷台に椅子を装備した改造トラックで出発、道路からはずれて、途中ドライクリークを2マイル揺られながら進む。トラックを降り、前方に見える岩壁の割れ目が入口。

中に入り見上げるとlowerと同じ光景。ちょうど地面まで日が届いており、より幻想的な雰囲気。
途中、ガイドの方が雰囲気を盛り上げるため、砂を上に放り上げると太陽の光に当たり、白い筋ができ、より幻想的な感じになる。

この日、ツアー客が多かった。中には30分ほど滞在、写真もしっかり撮れ、満足感大。

Lower Antelopeの入口付近、黄色い看板の向こう側の地下が空洞に。

この隙間から中に入っていく。



Upper Antelopeの入口

ちょうど太陽の光が差し込み、幻想的な雰囲気



◎番外編
Lower Antelopeの受付に東日本大震災の募金箱を発見!!
こんなところにもあったのか!?(感心)


2011年6月6日月曜日

Oregon Trip

シアトルも6月入り、ようやく天気もよくなってきた。

4日(土)、5日(日)、シアトルから3時間程南に行ったオレゴン州の太平洋側のAstoriaとCanon Beach、Portland、コロンビア川沿いのColumbia Gorge、ワシントン州のVancouverに行った。

(1)Astoria オレゴンコーストの北端、コロンビア川の河口の町。19世紀初めに入植が始まり、林業とサケ漁で栄えたまち。
小高い丘に建てられた塔(Astoria Column)から、アストリアのまち、コロンビア川、太平洋を一望した後、ウォーターフロント沿いに行く。ここでは観光用の路面電車も走っていた。

(2)Canon Beach Astoriaから小一時間ほど太平洋岸を南に移動すると、Ecola State Parkに到着。この展望台からは、海の中にそびえる高さ70mの一枚岩のHaystack Rockがくっきり見えた。

その後、さらに車で10分ほどの駐車場から浜辺を歩きHaystack Rockの近くまで行く。岩の表面は緑色で海鳥が舞い、浜辺との間にたくさんの海洋生物がいる感じだった。

(3)Portland キャノンビーチから東に1時間ほどでポートランド。カーラジオからは、今夜一部の路面電車がパレードのため運休するとのニュースが聞こえてきた。
そこで急きょPortland Starlight Paradeを見に行くことに。沿道には大勢の人が声援を送っていた。

(4)Columbia Gorge ポートランドから車で東に30分、コロンビア川沿いをさかのぼると、川に突き出す断崖のVista Pointからのコロンビア峡谷の眺めはすばらしかった。
さらに奥に進むと、深山から流れ落ちる数多くの滝があり、Multnomah Fallsに立ち寄った。

(5)Vancouver,WA コロンビア川を挟みポートランド市の北側に位置するバンクーバー。.カナダと間違いやすいが、ワシントン州バンクーバー。コロンビア川沿いにあるFort Vancouverに寄る。
ここはイギリスの貿易会社が原住民と取引をした事務所跡地。このあたりの熊・キツネなど動物の毛皮も大量に取引されており、動物の中ではビーバーの毛皮が一番高く売れた話を聞いた。

この日、天気がよく、ポートランドから東に位置するMt.Hoodがよく見えた。

Astoria Columnからの眺め。

Astoria Column

1993年まで灯台の役割を果たしたライトシップ「コロンビア号」

懐かしいタイプの路面電車

Haystack Rock

ポートランドのバラ園。開花までまだしばらくかかりそうな感じ。

Pittock Mansionから見たポートランドとMt.Hood

パレードの様子

Columbia Gorge

Multnomah Falls

 Vancouver,WAではFort Vancouverを見学

 コロンビア川に架かるIー5。偶然大型船の通過のため可動橋が上がった。

コロンビア川から見たMt.Hood

2011年6月5日日曜日

National Parkめぐり(5) Monument Valley

国立公園めぐり、今回は国立公園ではないが、アメリカの原風景ともいえるモニュメントバレー。

ユタ州とアリゾナ州境にある、ナバホ族居留地内で、ナバホの管理運営する公園。よって、アメリカの国立公園パスが使えない。

透き通る青い空に赤茶けた荒野のコントラスト、高さ300mくらいあるbutte(残丘)がいい感じ。
これを見るたび、膨大な時間の中で削りとられ、どうしてこの部分だけ残ったのか不思議な気持ちになる。

US163から園内に入り、ビジターセンターに。3つのButteが並ぶよく見かける風景を見た後、未舗装道路を行くバレードライブに。車が通るたびに砂埃があがる。

全長17マイルもあり、途中で引き返す。

写真でよく見る風景が見当たらない。料金所で聞いてみると園外とのこと。US163に戻り、車をさらに北方向に10マイルほど走り、振り返ると頭に残っていた風景と出くわした。

夕暮れ間近。しかも南側の空は曇り始めており、急いでシャッターを切った。

 公園の正式名はMonument Valley Navajo Tribal Park.

 ビジターセンター

ビジターセンターからの眺め。この後、下の未舗装道路に

 未舗装道路を突き進む。

 奇岩にはそれぞれ名前が付けられている。

 ビジターセンターからUS163に戻る。

◎ここからは公園外

自分的にモニュメントバレーと聞いて思い当った風景。園外にあった。
ちょうど夕暮れ時で夕日で色が変わってうまく撮れた。