16日(日)午後0時46分は、日本では17日午前5時46分。阪神・淡路大震災の発生時刻。神戸にいた者としてけして忘れることのできない日だ。
ここシアトルでも姉妹都市・神戸で起こった地震の犠牲者を悼む式典が毎年、市民団体の手で行われていることを知り、僕も出席してきた。
この鐘、約50年前に神戸から贈られたもので、名前もKobe Bell。普段はシアトルセンターの噴水近くにひっそりたたずんでいる。
ここでは詳しく述べないが、当時、震源地(明石海峡大橋付近)を見下ろす丘の上に住んでて、前日信州からのスキー帰りで、疲れて寝ていたところ、ものすごい地鳴りではっと目が覚めた。次の瞬間、下から突き上げてくるすごい力と激しい揺れ、家具や食器がひっくりかえった音。。。
歳月とともに薄れつつあるが、まだはっきりと記憶に残っている。また、地震直後の部屋の様子、三宮の職場にむかう途中の変わり果てたまちの姿、その後の復旧・復興、いろいろなことを思い出させてくれる式典だった。
当日、シアトルにある高野山別院のお坊さんが読経され、その後一人一人焼香、鐘を打った。
式典も終わり、夕方ダウンタウンのカフェで友達としゃべってたら、その友達の友達が前日シアトル美術館で開催中のピカソ展に行ったので、自分も行きたいとのこと。ピカソ展は昨年秋から開催されてて、17日まで。
僕は旅行中、そのまちの美術館や博物館をめぐるのが好きで、こういう特別展も無料で入れる共通券的な年間パスを買ってて、ピカソ展も先月行ったが、もう一回行ってもいいかなと思い、さっそく美術館に手続きに行くことに。
友達の分の無料チケットも手に入れたけど、なんとピカソ展には今からだと23時までいっぱいで入れないとのこと。5時間以上もある。。でも食事や常設展見学で時間をつぶし、23時に入館。
24時の閉館まで、オーディオガイドを片手にあっという間の1時間。23時にもかかわらず、すごい人。
翌日の新聞では会期中に40万人が押し寄せ美術館史上一番の入場記録とのこと。ピカソ展の中は撮影禁止なので、チケットで。